テクノゲートウェイ株式会社は約8年前に世界初柔らか珪藻土バスマットを製品化。
これまで、10種類ほどのバスマットを開発製品化。
バスマットのクラウドファンディングで累積約1300万円以上を販売しています。
そこで、これまでのバスマットの歴史と技術を振り返りながら2024年最新のバスマットをご紹介いたします。
開発責任者(筆者)の紹介
テクノゲートウェイ株式会社
代表取締役 早川 昇
工学部応用化学科卒
分析計メーカーで企画開発に従事
2011年テクノゲートウェイ株式会社設立
2017年より本格的に家庭用機能性雑貨の開発製造を行う
はじめに
バスマットは時代とともに進化し、珪藻土を利用することで吸水性と速乾性を高め、カビや雑菌の繁殖を抑制するようになりました。また、柔らかさと肌触りの良さを追求することで、より快適な製品が開発されています。一方で、洗濯の利便性や価格面では課題が残っています。
バスマットの歴史・技術の変遷
構造: 綿やマイクロファイバーなどの吸水性の高い繊維で作られたマット。
メリット:
柔らかく、肌触りが良い。
洗濯機で洗えるため、衛生的に保てる。
比較的安価。
デメリット:
乾くまでに時間がかかる。
二人目以降の方が使用すると前の人の水戻りがある。
カビや雑菌が繁殖しやすい。
頻繁に洗濯する必要がある。
その後、布だけでは、乾燥に時間がかかることと、頻繁に洗濯する必要があることを解消する画期的な製品が開発された。
構造: 珪藻土を板状に成型したマット。
メリット:
高い吸水性と速乾性を持つ。
カビや雑菌の繁殖を抑制。
洗濯の必要がなく、手入れが簡単。
デメリット:
硬く、重い。
割れやすく、耐久性に欠ける。
洗濯不可。ヤスリがけのメンテナンス必要
比較的高価。
当初は珪藻土と石膏を材料にした製品で、性能は良いものの割れやすいことや、高価であること、中国製には、アスベストの含有問題がイタチごっこの課題が残った。
途中から、珪素の材料として珪藻土を使った、建築材料用のケイ酸カルシウムボードを切削加工したものが、大量に安価に出回る。ほとんどが中国製のため、独特の匂いや、これも定期的にアスベスト問題が発生。
構造: 粉体の珪藻土を不織布に封入した柔らかいマット。
メリット:
珪藻土の吸水性と速乾性を維持。
柔らかく、肌触りが良い。しかも破損しにくい。
カビや雑菌の繁殖を抑制。
カバーを洗うだけの簡単メンテナンス。
デメリット:
厚みが不均一
比較的高価。
珪藻土はもともと珪藻の化石を粉砕した粉体。粉体のまま使用することで微粒子の表面積が広いことを有効活用でき調湿効果を高め、さらに、抗菌消臭力の極めて高いミョウバンや防カビ効果の高い炭酸ナトリウムの粉体を配合することで、高性能高機能なインナーを作ることができます。
構造: ウレタンに珪藻土を含有させたゴムシート状のマット。
メリット:
柔らかく、肌触りが良い。
珪藻土の吸水性と速乾性をある程度維持。
デメリット:
ゴム臭がする。
洗濯機で洗えない。
二人目以降の方が使用すると前の人の水戻りがある。
耐久性
カビや雑菌の繁殖
これまでの課題を解決するために 珪藻土 ではなく シリカゲルを採用
珪藻土の調湿力は、自然由来ということがあり、細孔のサイズが不均一で、最適な調湿を行える性能を出すことができない。
そこで、工業用に、最高の調整性能が出るようデザインできる シリカゲル を採用。
珪藻土では出せない調湿力でしかも洗濯機での洗濯が可能、さらには、テキスタイルの表面で上品な色合いや風味で質感を高めています。
現在開発中で2024年7月下旬に製品化を予定しています。
終わりに
バスマットは日々進化しています。是非最新の技術で快適な製品をお試しください。