土用について

中田島砂丘の風紋 © SUN クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

土用とは

季節の変わり目の約18日間。土の神様が支配する期間で、年に4回あります。
 2024年の土用は
   春:4月16日から5月4日
   夏:7月19日から8月6日
   秋:10月20日から11月6日
   冬:2025年1月17日から2月2日
  
土の神様が土を調整くださる時なので、人が土を触ることは避けるべき期間とされています。  
次の季節に移る調整期で、氣(エネルギー)が乱れやすく混沌としていますので、体調や物事の進捗に関しても少し注意が必要です。

土用にしてはいけないこと

土の神様の期間ですので、土に関することはNGです。
―家などの建物を建てること
―井戸掘り
―庭仕事
など特に土を掘り返すこと、穴を開けること(ピアスの穴をあけるのも✖️
は禁忌とされます。

また、気が乱れやすい期間でもあります。
判断を誤りやすいので、人生の土台に関わる決断などは控えましょう。
―引越し
―新規開店、開業
―契約ごと
など新しいことを始めるのも不適切な期間です。

土用の過ごし方

体調を崩しやすい期間ですので無理はせず、自分をいたわってください。
次の季節に移る前のご自身の調整期間と考えると良いでしょう。
―身体のメンテナンス
 睡眠をたくさんとって身体を休めてください。
 マッサージや温泉にゆっくりつかるなどもオススメです。
―心身ともにリラックスする
 お好きなアロマを焚く、家族で楽しい時を過ごすなど「癒し」をテーマにお過ごしを!
―デトックス
 温泉で汗を流すことや、断食、瞑想など心身のデトックスは良いですね。
 断捨離やお掃除など環境のデトックスも◎。
―時間に余裕を持った行動を
 予定を詰め込まず、ゆったりとしたスケジュールで。

気が乱れていて全般的に人がイライラしがちです。言葉がキツくなっていないか言動にご注意を。
人から思いがけない言葉を受けた時は、土用期間でイライラしているのだと思って多めに見ることで相手も自分も楽になれるでしょう。

また、物事がいつもより順調に運びにくい時です。
この時期、電車やバスが時間通りに来なかったりなどはよくあることです。

お出かけの時は時間にも心にも余裕を持ってアクションすることをオススメします。

土用に食べると良いもの

「夏土用は丑の日にうなぎを食べる」これは定番中の定番です。その由来は平賀源内説が浸透していますが、土用の丑の日には、鰻やうどんなど「うのつく食べ物を食べるといい」とも言われています。

他の春、秋、冬の各土用にも「〇の日に×××を食べるといい」というものがあり、「五行」の考え方で決定されますが、簡単に言うと、真逆の季節の質で制する!ということ。
例えば、夏土用は、未の月で色は赤を担当します。夏の真逆の季節は冬ですので、冬土用の質=丑、黒から、丑の日に丑の「う」の付くものや、黒い食べ物で制すると言うわけです。


各土用の月の十二支と色は、
春土用:旧暦3月(辰)、春(木)、青
夏土用:旧暦6月(未)、夏(火)、赤
秋土用:旧暦9月(戌)、秋(金)、白
冬土用:旧暦12月(丑)、冬(水)、黒 となっています。

春の土用に食べた方が良いものは、反対の秋の土用のものということになるので、「戌の日に”い”の付くものや、白いものを食べるといい」ということになります。

まとめると、
春の土用は、「戌の日に”い”の付くものや白いものを食べるといい」
・・イカ、いわし、白米、大根 など
夏の土用は、「丑の日に”う”の付くものや黒いものを食べるといい」
・・鰻、うどん、昆布、黒胡麻、黒豆 など
秋の土用は、「辰の日に”た”の付くものや青いものを食べるといい」
・・たけのこ、タコ、青魚(鯖やさんま)など
冬の土用は、「未の日に”ひ”の付くものや赤いものを食べるといい」
・・ヒラメ、ひじき、トマト、りんご など
となります。

土用間日とは

土用間日とは、土の神様が天上に呼ばれて地上を離れる日で、土に関する作業をしても許されるとされています。
各土用の間日は、
春土用:巳・午・酉の日
夏土用:卯・辰・申の日
秋土用:未・酉・亥の日
冬土用:寅・卯・巳の日 となります。


2023年の土用間日は、次の通りです。
春土用:
4/23(巳)、4/24(午)、4/27(酉)
夏土用:
7/19(申)、7/26(卯)、7/27(辰)、7/31(申)
秋土用:
10/22(未)、10/24(酉)、10/26(亥)、11/3(未)、11/5(酉)
冬土用:
2025年1/21(寅)、1/22(卯)、1/24(巳)、2/2(寅)

土用期間は自分を大切にすることをモットーに、美味しいものを食べたり、お好きなことをして、心身共にリラックスしてお過ごしいただきたいです。
どうぞご自愛ください。