恵方について

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恵方とは

恵方とは、吉神である歳徳神(としとくしん)が御座する方位のことをいいます。その方位は年ごとに変わり2023年は東よりの南(真南より東側5度から15度の間の方角)です。
すべての人にとって一年の間、吉方となります。
恵方はチャンスに気づかせてくれ、つかむことができる智慧を与えてくれる方位と言われています。
ご自宅から恵方の方位の自社仏閣にお参りすることを「恵方参り」といいます。
恵方参りは、お作法がありますので、もし行かれるのであれば、チャンスに気付ける智慧をいただけるようにお参りの手順を理解してからお出かけくださいね。

恵方参りについて

まず恵方参りへ行く寺社仏閣ですが、ご自宅から750m以上離れた恵方の方位の神社や寺社、教会から選んでお参りください。ご本尊がいらっしゃるお寺が良いとされます。また、稲荷神社は適さないとされます。

参拝の仕方は、通常のお作法に少しプラスしてやっていただくことがあります。
手や口を御手水で清め、神前(仏前)の前で礼(神前では柏手も)をされた後、右手人差し指で天を指し、左手人差し指で地を指してお願いごとをするのですが、このポーズはお釈迦様が生誕された時にされていた格好だそうです。
人がいて、ポーズをとるのが恥ずかしい時は、胸元で小さめにポーズをとるというのでもオッケーです。


そのポーズを取りながら、ご自分がどこの誰かがわかるように、住所と名前を唱えます。
そしてお願いごとを唱えるのですが、主語は「私」で、また一文で。肯定文で。
お願い事は一つにしてくださいね。
自分が叶えることを神様や仏様に宣誓するような気持ちで唱えると良いでしょう。
恵方参りは、叶えたい願いをお持ちのご自身がお参りすることが基本ですが、ご家族のことをお願いしたいこともあるはず。その場合も、主語は「私は」でお願いしてください。
例えば、娘さんの受験が成功することをお願いしたいのであれば、「娘が・・しますように」ではなく、「娘が〇〇大学の試験に受かり、私は娘の入学準備を娘と共に行います」といったようになります。


それから、次の3つの言葉を唱えます。
「私にチャンスをください。」
「私にチャンスを見抜く目をください」
「私にチャンスに飛び乗る勇気をください」
そして、感謝とともに深い一礼をして締めくくります。

恵方参りに良い日

季節の変わり目、月の変わり目などエネルギーが変わる節目は、天と地のエネルギーが通じやすく、恵方参りの効果が高まる時とされています。
具体的には、
立春、春分、夏至、秋分、冬至、日盤切り替えの時、月の変わり目となります。


2023年ですと、
立春:2/4、春分:3/21、秋分:9/23、冬至:12/22
日盤切り替え:7/4、7/5、12/31、2024年1/1
月の変わり目:
2/4(立春)、3/6、4/5、5/6、6/6、7/7、8/8、9/8、10/8、11/8、
12/7、2024年1/6
です。

必ずお礼参りを

恵方参りはその年に何度行かれても構いません。前の項で挙げたように、恵方参りに良い日もたくさんありますので、可能でしたら何度も行かれると自分の気持ちを宣言できて良いかと思います。
ただ、その年の最後、その寺社仏閣へ恵方参りに行った時は、お礼を述べるお礼参りとしてください。
具体的には、恵方参りのお作法の最後に、「今回が今年最後のお参りとなります。今年もお守りくださりありがとうございました。」と感謝の気持ちをお伝えして、最後に一礼します。
その一年に何ヶ所か恵方参りへ行かれたのであれば、それぞれその年の最後にお参りに行かれた時にお礼参りをしてください。それぞれの神様や仏様に一年お世話になった感謝を伝えてくださいね。